こんにちは、夏が終わって早速花粉症気味のkoukiです。
今日はたばこに関する状況と禁煙についての私見を語ってみたいと思います。
もくじ
喫煙にまつわる現状
あなたは現在たばこを吸っていますか?
2018年現在日本での喫煙率は男性27.8%、女性8.7%で成人の喫煙率は17%です。
正直なところ、会社や世間の感じをみているとマジで??という数字です。
以前は日本人の半分だという感覚でしたが、既にここまで喫煙率が低下していたとは、というのが私の感覚です。
つまり喫煙者は日本人の5人に1人という状況なのです。
既にほとんどの路上、飲食店、官公庁、公共機関などではたばこが吸えなくなっていて、世界的な禁煙圧力により2020年東京オリンピックにむけた国家的な禁煙方針も揺るぎないものとなっています。
もはや、『紙たばこは吸えなくなる』という今後の状況は明らかです。
JT調査の年齢別喫煙率は以下のグラフの通りです。
私もこれを書きながら、ここまでとは!と思うところではありますが、事実私も非喫煙者の一人です。
尚、この統計は加熱たばこ(アイコス、ブルームテック等)を含む数字です。
たばこの歴史
少したばこの歴史から学んでいきましょう。
たばこの原産地は南アメリカ(南米)です。
当初は火を崇めるという風習から、宗教儀式に栽培、消費されたものと考えられていますが、やがて特権階級の嗜好品となり、徐々に一般的に使用され、南米において習慣化されるようになったと考えられます。
15世紀に大航海時代によりアメリカ大陸がヨーロッパ世界に認知されると同時に、たばこが伝播し、そのまま世界にも広がるわけです。
たばこに関する疑問
それにしても、私が常々疑問に思っていることが3点あります。
これらについての考察及び仮説を述べていきたいと思います。
第一に、煙を吸うという習慣が、明らかに生物として異常な行為であると思うことです。
これについては、当初は宗教儀式、やがてたばこ自体の効能という2点で全てが理由づけられると考えます。
最初にたばこを吸ったといわれる南米の文化では火や煙を神聖なものとみなし、それを体内に取り込むことは宗教的行為として理解ができます。
また、吸引の他、煙の動きによる占いなど、それら特権階級が行う行為に対する憧れから始まって、一般的に習慣として普及する可能性はありうると考えられます。
また、古くから世界中で使用される気分変容を伴う大麻の存在も、たばこを受け入れる土壌の一つだと考えられ、かつ、たばこがただの煙たいだけの、憧れだけのものならば世界中で習慣となることはなかったでしょう。
つまり、たばこには覚醒する成分の存在、生理的変容、軽度の気分変容を伴う効能があり、快楽性の存在から依存性を生んだと考えられます。
第二に、南米の未開人類の煙を吸う習慣を、ヨーロッパ人が好んで行ったことです。
大航海時代のヨーロッパ人はトルデシリャス条約で明らかなように、世界の中心はヨーロッパであり、その他の地域は未開の世界であると認識していました。
そのヨーロッパ人が、どうして南米の野蛮と思われる風習を取り入れて習慣とするに至ったのか。
当初は『新たな薬』という位置づけとして認知されたから、というのが最も大きな理由であると考えます。
たばこに含まれるニコチンは確かに覚醒効果がありますから、そのように認識されても不思議ではないでしょう。
第三に、大麻という同じく煙を吸って精神作用があるものがあるのに、どうして精神作用の薄いたばこが習慣となり世界に広がったのか。
これについては明確な答えはなさそうですが、あくまでも個人的な考察として、たばこは大麻とは違う効能(大麻は酒と同じで静の効果、たばこはニコチンの影響で覚醒効果)があり、更に大麻よりもたばこの方が依存性が高かったからではないか、と考えます。
共に煙を吸うという行為ではありますが、大麻は大麻、たばこはたばこという位置づけで考えるべきなのかもしれません。
日本における国家的な政策
日本においては、大航海時代によりヨーロッパからタバコが伝来し、細々とその習慣が広まってはいきましたが、国家的に大流行して現在に至った理由は、明治政府の国策であると断言できます。
明治政府が戦費確保のために、たばこの税収を当て込んで専売として流行らせたためです。
軍のたばこ配給はもとより、昭和初期の『恩賜のたばこ』なんてものは、たばこを国として価値を高める象徴のようなものです。
たばこを吸う=成人 という構図であり、成人のたしなみといっても過言ではない社会構造といいますか、習慣を構築したわけです。
煙を吸う習慣、高い視点から見ると、生物として普通の行為じゃないですよね?
当時に生きていれば、きっと私もあなたも疑うこともなく、喫煙習慣が身についていたはずです。
まあ、現代でいうなれば、飲酒についても同じような考え方ができるかもしれません。
酒はたばこ以上に人が死んでいく嗜好品であるのは間違いないのですが、その効能に魅了され、楽しく酒を飲んでいるわけですからね。
後に酒も議論の対象になっていくのかもしれません。
喫煙のメリットデメリット
喫煙が完全に毒で、皆がいやいや吸っているのであれば、せいぜい宗教儀式に使用される程度で流行ることはありません。
何事も良い点、悪い点があるものですので、私が思いつくままにメリットデメリットを挙げていこうと思います。
メリット
- ニコチンの作用によりドーパミンが放出され、覚醒し意識が鮮明になると共に意欲的になれる
- イライラを鎮められる
- 今は喫煙所に行かざるを得ないために、喫煙所での交流や会話するきっかけが生まれる
- 喫煙という行為が未だ大人のたしなみであり、ちょい悪で、ワイルドでかっこいい
- インターバルを入れることにより、一息ついて落ち着いた思考が生まれる
- たばこを買いに行くことで、外に出るきっかけが生まれる
- 国の税収に貢献し、生産者への雇用を生んでいる
- 便意をもよおし、毎朝快便になる
- 空気のおいしい場所でたばこを吸えば、清々しく気持ちがよい
- 口内炎ができにくい
- 歴史上の愛煙家に想いを馳せることができる
まだまだあろうかとは思いますが、私がパッと思いつくところはこのようなところです。
それではデメリットいってみましょう。
デメリット
- 正常値以上のドーパミン、ノルエピネフリン、セロトニンが放出され本来の分泌機能が弱まる
- ニコチンがないとイライラする→イライラするからニコチンを摂取する→体内から分解される→初めに戻る・・・
- どこへ行っても避難経路より先に喫煙所探しをしなくてはならない
- 喫煙場所で知らない人と至近距離で無言で過ごし、若しくは話したくないのに会話することがある
- たばこに含まれる余分な成分、タールによって空気が汚れ、部屋が汚れ、歯が汚れ、口臭が生まれる
- 同じ年齢の人と比べて、肌艶があきらかにくすんでいる
- 灰皿のない場所での喫煙後、吸い殻の処理に困る
- 火のついた火種が落ちて服や座席のシートを焦がすことがある
- 彼氏、彼女とたばこを辞める辞めないが理由で何度も喧嘩をしてしまう
- 非喫煙者を見て、たばこを吸わずに生きていることがうらやましく思えてしまう
- 肺が汚れ、歯が汚れ、息切れをおこし、痰が出て、歯磨きで毎朝嗚咽をする
- 財布や携帯電話以外に、常にたばことライターという持ち物を持ち歩かなければならない
- 長時間たばこが吸えないとイライラして落ち着かず、やっと吸えたと思うと急激なニコチン接種でめまいがする。
- 喫煙場所がすくなくなったことで、吸えない状況が増えてしまい、常に落ち着かない
- 非喫煙者が増えたことで白い目で見られ、煙たがられ、家族からも敬遠される
- 血流が一時的に悪くなることで、EDや抜け毛の原因となりうる
- 火を使うことにより、たばこが原因の火事を生む可能性がある
- 最近は医療保険に喫煙者かどうかの項目があり、保険料が高くなる
- 一日の時間のうち、喫煙に使う余分な時間が必要になる
- たばこの購入費がひと月の携帯電話代よりも高額になる
- 嫌煙家に会うと敵対心剥き出しになり、イライラしてしまう
- 肺がん、食道がん、皮膚がん、胃がん、喉頭がん、子宮がん、心筋梗塞、喘息、肺気腫等の病気の温床になりうる
- 度重なるたばこ代の値上げに対して、国への怒りが生まれる
・・・どうですか?
『百害あって一利なし』という言葉が間違っていることは明らかですよね。
『利(メリット)』は私が思いつくだけでもこんなにあり、個人的な価値観としてそのメリットを必要とする人にはたばこが必要だということです。
ただ、私が考える限り、デメリットの方が間違いなく多い!
メリットを挙げる際にはラスト1,2項目では考える時間が必要でしたが、デメリットについてはノンストップブライドタッチ入力できました。
おわりに
長々とたばこの話を書いてきましたが、私は過去、紙たばこを愛する喫煙者でした。
総合的に紙たばこで良い思い出少し、嫌な思いを散々にしてきたことでたばこを吸わなくなりました。
メリットばかりならば、私もたばこを吸っていたいですよ。
ですから、私の立ち位置は、喫煙者に極めて理解を持った禁煙奨励派です。
禁煙を考えているあなたに、このブログが禁煙をするきっかけの一つになれば幸いなことです。
個人的に禁煙の記事を書いて、調べてみると面白く興味深かったので、引き続き禁煙について私が考えていることをまとめながら随時記事にしていきたいと思います。
たばこの未来、これからのたばこ情勢、新たなたばこのこと等まだまだ続きますぞ~~!!