【第三弾】インターネット世界(宇宙)という仮想現実

どうも、koukiです。

ネット昔話もひとまず最終章です。

いよいよ私も大学を卒業して就職することになります。

話はそっからです。

 

20世紀の最後の最後、私もインターネットの世界に飛び込む時期がきました。

 

 

学生の時には、時間はあるけどとにかく金がないという状況でした。

この頃にインターネットで金を稼げるという知識や思考は一切ありません。

インターネットは知りたいことをすぐに知れて、なかなか店で手に入らないCDを簡単に手に入れられる画期的な存在という認識しかありません。

 

私も長い教育期間を終えて、いよいよ仕事をして金を稼ぐ労働者となったのです。

 

消費者となった私はもう大人だ!という感覚

 

私も地元の中小企業に就職することができ、会社員となりました。

 

今までと違い、自分の時間のほとんどを会社のために費やします。

 

今まで得たことのない毎月の安定した収入が発生します。

収入が明確であることで、欲しいもの、購入したいものの計画ができるようになったのです。

 

 

あっという間に、パソコンを買える金がたまりました。

あっという間と表現はしましたが、もちろん就職したての新人ですし、時間のある学生生活からいきなり窮屈で一日中働くという大変な環境の変化は大変苦労をした覚えがあります。

 

加えて今までやったことのない新たな仕事を覚えたり、大人としてのマナーを覚えていくこと、会社の雰囲気や人間関係に適応する苦労は相当なものです。

いまでこそ、あっという間に金を稼いだという表現をしましたが、実際には、必死に金を稼いでいることは間違いないですよね。

 

いずれにせよ、今まで金に困った生活を続けてきましたが、仕事を始めれば欲しいものはだいたい手に入る程度の収入が得られました。

もちろん、車や家などの巨額な買い物をできる収入ではないですが、今まで欲しくても買うか買わないか迷うような物については、迷わず買えるという立場になったのです。

 

何を迷わず買えるようになったのかと言えば

お菓子、飲み物、ゲーム、CD・・・

ディアゴスティーニ発行の日本の歴史の定期購読・・・

労働者になりたての独身者で22歳くらいの私は、子供の欲しいもの感覚で、その欲求の状態で金を稼いでいるという感じです。

 

ですが、好きなものを好きなだけ買えるというのは、自分自身がいっぱしの消費者となったと感じさせるには十分な出来事です。

それはつまり、自分が大人になったと感じられる十分な出来事の一つです。

 

 

いよいよ自宅からインターネットという宇宙へ!

 

私は今まで求めに求め続けていたインターネット接続の申し込みをすることになります。

収入があるので、毎月の接続料金の支払いができるのです!

これは私の人生で非常に大きな出来事でした。

 

インターネットは、54kb電話回線と128kbのISDN回線が主流。

ですが、私がインターネット回線を模索していた時期は最新の通信回線が出たばかりの頃でした。

 

その名も

 

ADSL回線!

 

最速回線が128kbであった当時に、ADSL回線は1.5Mbという驚異的な速度でした。

ホームページの表示速度が単純に10倍になるのです。

 

私の住む岐阜県。

ADSLなんて都会で普及し始めたばかりの最新の回線は接続できるのか!?

 

これがあったのです。

 

その名も

名古屋めたりっく!

 

まさに始まったばかりのADSLが岐阜でも接続できる。

 

友人宅のダイヤル回線でやったインターネットと比べて、それはもう興奮するくらいの高速接続でした。

ダウンロードも速い!

 

私はついに高速インターネット接続によって、インターネットという宇宙に飛び出すことになったのです。

 

尚、この会社はすぐに、今のソフトバンクに吸収されてYahoo!BB ADSLとなってしまいました。

孫正義が目をつけるような先進的な企業だったといえます。

そのYahoo!BB ADSLも今はサービス終了となり、時代の移ろいを感じます。

 

ネットサーフィンから音楽ダウンロード

インターネットは知識の泉でした。

いままで百科事典で調べていたものが、自宅で、それも一瞬に謎が解決するのです。

当時私がよくやっていたことは、仕事中にふと疑問に思うことを携帯電話のメール機能でメモをして、自宅に帰ってからそれを調べるということでした。

 

いままで、理由のわからなかったこと、知らなかったこと、だけど調べるまでにはいたらなかったことをインターネットでどんどんと知ることができました。

 

また、昔に見たり聞いたりした覚えのある記憶の確認にも使いました。

 

パソコンはゲーム機ではなく、巨大な図書館でもあったのです。

私の知識欲を本当に満たしてくれました。

 

いまでこそ、スマホでその場で調べることができますが、20年前のインターネットは私にとって本当に画期的なものだったのです。

 

更に画期的だったのはネットショッピングです。

今まで欲しいCDはCDショップへ行って探して購入していましたし、欲しいゲームソフト、本なども店に行って、なければ予約をして購入していました。

 

ですが、インターネットであれば検索すれば、今まで欲しくても都会のお店に行かなければ手に入れることができなかったものを簡単に購入することができるようになりました。

今でのよく覚えているものがバックトゥザフューチャーのコンプリートDVDです。

私は岐阜から愛知県小牧市にあるディスクステーションというメディアショップまで車を走らせて購入していたものが、インターネットで購入できるのです。

 

 

Pal@pop

ご存じですか?

マイナーなCDで、岐阜のCDショップでは店頭に並んでいませんでした。

どうしても欲しいCDでしたので、検索して購入しました。

 

見つける喜び、購入できる喜び、聞きたかった音楽を聴ける喜び。

喜びしか生まれませんでしたよ。本当に。

 

また、よく覚えているサイトで

スグル工業

というサイトがありました。

 

今、このワードで検索しても本当にスグル工業という会社しかヒットしないのですが、当時、このサイトにはROMと呼ばれるファミコンのカセットデータが沢山置かれていて、ダウンロードすることができました。

いわゆるシミュレーターと呼ばれる仮想ゲーム機本体にROMをあてがうことで、往年のファミコンゲームができたのです。

 

更に、当時WINMX、Winny等のファイル共有ソフトが現れました。

 

今まで二度と聞けないと思っていた記憶のかなたの曲をダウンロードして、再び聞くことができる、買うまででもないけど、洋楽の気になっていた曲が手に入る。

 

音楽もとり放題。

画像も取り放題。

動画も取り放題。

 

インターネットはこの世界をどうしてしまうのか?

という位、価値観が変わっていくものでした。

 

友人との話

私は知識やお金を投入する先にパソコンとインターネットを選択しました。

ですが、当時の私の年代は車にお金をかける人も多かったです。

カッコいいスポーツカー、そのパーツやチューニング、ゼロヨン、走り屋、峠、そういった車を愛して、車に生活のほとんどを捧げる。

 

それはそれで、一つの趣味です。

 

当時友人と話をしたことがあります。

どちらも面白いことだけど、どうせ金をかけるなら、最終的に形には残るが身に残らない車に金をかけるよりも、今後更に発展していくパソコンやインターネットのソフトや知識に金をかけた方が建設的じゃないか?

 

これは今でも間違っていなかったと思います。

ただ、私自身もっと深く掘り下げて知識を吸収し、収入という面まで考えることができればよかったのですが、当時そんなことよりも楽しむことが中心で学習するという気持ちにまでは至りませんでした。

 

まとめ

私のパソコン遍歴を駆け足で語っていきました。

懐かしい思い出であり、今に繋がる大切な記憶です。

インターネットが爆発的に普及した理由はエロサイトの存在だといわれます。

確かに間違いのないことです。

 

ですが、大きくとらえれば、知りたいことを知ることができる、欲しいものを手に入れることができるという欲求です。

私の欲求はまさにそれでした。

サイトを訪れる理由は物事を知りたいからです。

 

このページを訪れてくれたあなたは、昔のインターネットの状況や、私を知ってくれようと訪れてくれました。

 

これからも、よろしくお願いします。

ありがとうございます。

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