こんにちは!冬季に蓄えた脂肪が融解しつつあるkoukiです!
いきなりいきますけど、あなたはアロマテラピーをご存知ですか?
そう、いい匂いのやつです。
ラベンダーに代表されるいい匂いのオイルです。
私は昔から匂いにはうるさい人間でして、匂いで人の体調がある程度わかります。
特に風邪気味の人の吐息はやや枯れた匂いがしますし、体調がすぐれない人からは、説明をしにくいのですが、弱った体臭がわかります。
それらはいい匂い、臭い、という次元のものではありません。
感覚的なもので非常に説明しずらいうえに、私の中で科学的にどうなっているのかを研究できていませんから、こういった香りがすればこの状態である可能性がある、程度のものです。
まあ、経験則ですね。
犬などの嗅覚が発達した動物には、飼い主の死期がわかったりするようですが、私の場合当然そこまでのレベルではありません。
ですが、あなたもそのような感覚的な経験はあるのではないでしょうか。
実際その感覚に気が付いている時点で、ある程度科学的な理由はあるはずです。
昔から『キナ臭い』等といった匂いで状況を判断する言葉があるように、匂いって、五感の中でも抽象的ではありますが、重要な感覚の一つであると同時に、非常に記憶に残りやすい感覚です。
好きな匂い、嫌いな匂いは人それぞれあるかと思います。
例えば、私を含め、大抵の人は自分の体臭が好きだと思います。
特にワキ、またすそ、足裏、足の親指爪、頭皮等、匂いが強い場所は他人が嗅げば臭いと言える場所でも、自身の体臭であれば「クセ」になる匂いとなります。
それらはひとえに幼いころから慣れ親しんだ匂いであることが大きいと考えられます。
故郷の匂い、実家の匂い、好きな人の匂い、良い経験の時に記憶した匂いなど、その人が生きてきた場面場面で記憶してきた匂いです。
また、日々の生活でほとんどの人が体臭を気にし、消臭し、または匂いを楽しんでいます。
その匂いのある生活を楽しむ一つの方法として、アロマテラピーが存在します。
詳しい理論等は専門のサイトにおまかせして、私のところでは、知識ゼロのど素人が資格をとるまでの過程について記載していきたいと思います。
もくじ
アロマテラピーとの出会い
最初に説明したとおり、私は匂いという感覚が好きです。
心地よい音楽を聞くのと同じように、匂いは楽しめるものです。
山に登った際の山の匂い、雨が降りそうな時の湿った匂い、早朝の透き通った空気の匂いなど、普段の生活のなかでも匂いを楽しむ場面はたくさんあります。
私の父親は以前、たばこを吸う人でしたので、家の中にたばこの匂いがしていました。
喫煙者ではなかった当時の私はその匂いを消すため、自室で芳香剤やお香などを使用していました。
当時は匂いを消すためという感覚で匂いを利用していました。
ある日、職場の健康セミナーで香りと音楽、そしてストレッチを併用した講座がありました。
オレンジの香りを漂わせて軽く運動をしたのち、ラベンダーの香りで瞑想をするといった、当時の私には新鮮なセミナーでした。
それを受けた後、職場であるのに関わらず、リラックスしてすっきりした気持ちになったことをよく覚えています。
それは私だけではありませんでした。
周りの同僚もほんわかした表情で、わずか10分程度の瞑想でリラックスしてしまい、気持ちよくいびきをかいて寝てしまう人までいたのです。
いびきをかいている人を見ながら、微笑みながら聞き入るほど、みんながおだやかな、おおらかな気分になってしまいました。
職場ですよ?きれいに洗脳されたなにかの宗教セミナーみたいで(宗教のセミナーに参加したことはないですが・・・)、いびきにイラつく人なんていませんよ、穏やかな気分だから。
そんな経験をしたことで
「アロマテラピーっていい匂いを嗅ぐだけではなく、気持ちもよくなる!!すげえな!」
ということに気が付いたのです。
アロマテラピー検定の存在
アロマテラピーの魅力に気が付いた私は、まずは妻に話をしたわけです。
私の人生では、妻が興味があろうとなかろうと私の周りでおきる物事の、おおよそ話せることは妻に話す癖があり、アロマテラピーについてももれなく話をすることにしました。
これだけを聞いていると、まるで私と妻は極めて仲良しで、喧嘩をしない夫婦なのではないかと思われるかもしれませんが、実際は喧嘩を頻繁にします。
だからこそ、このアロマという一つのものを通じて共通の趣味を作ることで喧嘩を減らせないか、ということを思いついたわけです。
アロマテラピーは、どちらかというと女子が好むものであるということもあり、元々妻もアロマに興味があったこともあって、アロマを共通の趣味にするという提案はあっさり可決されました。
まずアロマをするために、アロマオイルを買わなければなりません。
アロマオイルはどこに売っているのかな?
そんなレベルから始まりました。
アロマオイルは、精油と呼ばれ、香り成分を精製して濃縮油にしているものなのですが、巷では、
精油、アロマオイル、エッセンシャルオイル、フレグランスオイル
等と呼び方は様々で、最低限の知識として、100均等で売られているフレグランスオイルについては自然物を精製したいわゆるアロマオイルではありませんのでご注意を。
私は結局『生活の木』という日本で代表的なメーカーのオイルに出会いました。
10年程前ですので、近所にきちんとしたアロマオイルを売っている店がありませんでしたから、名古屋市栄の松阪屋にある生活の木の店舗までわざわざ買いに行きました。
アロマオイル自体が、当時の私のとっては憧れのようなモノでしたので、割と金額的に高い(いっても1000円程度)という印象でしたが、いくつか好みの香りのオイルを買ってきました。
段々とわかってくるのですが、生活の木はアロマオイルやハーブのブランドであり、製品自体の品質は極めて高いのですが、いかんせん値段が高め。(何度もいいますが1000円程度)
もう少し安く買えないものかと考えてネットで探すことにしました。
そこで見つけたのがここ。
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インセントオンラインショップというネット販売のアロマオイルの店でした。
5mlが5本で1000円という破格値で、メジャーどころの香りはここだけで揃えることができるのです。
品質的にも全く問題なく、頻繁に、日常的に使うためにはむしろここの方がよいと判断しました。
私はそれから、ここで何度も購入して、妻と共にアロマのある生活が始まるのです。
居間、トイレ、寝室での使用、リラックスするための状況、朝起きてからのひと時、花粉症の時にマスクに垂らす、湯舟にたらしてリラックス、キャリアオイルを使っての夫婦でのオイルマッサージのやりあいっこ等々、生活に取り入れていきました。
どうですか?ちらりと生活にアロマを取り入れると楽しそうだと思いませんか?
やっていくとわかりますが、方向性がやや異なるので比べる対象とならないにしても、単純に芳香剤に比べて安上がりで健康的ですし、実際、アロマのある生活ってなかなかよいですよ。
アロマを取り入れた生活を始めた中で、夫婦でこんな話になりました。
今はフィーリングと軽ーい知識でアロマやってるけど、最終的に資格をとるつもりでアロマについて勉強してみない??
という話になりました。
アロマの資格…?
アロマセラピストになるの?
それって国家資格?金になるの?
むずかしいの?
その資格自体の知識がないので、軽い気持ちで調べてみた結果、概要とすると・・・
日本アロマ検定なる団体が発行する資格があり、先程触れた生活の木が行っている民間の資格らしい。
アロマの使い方や用法、効能、歴史などを学ばなくてはいけない。
お金に直結しない、完全に趣味の資格。
年に2,3回やっていて5000円くらいで受験できる。
資格について調べた時は5月頃だったが、11月に試験がある。
私が居住している岐阜県でも試験がある。
特定の香りを嗅いで、それが何のオイルなのかを回答するという問題も出る。
合格率としては90パーセント近い。
ということがわかりました。
私も妻も乗り気で、2人でアロマ検定の受験を目指すことになったのです。
アロマ検定の準備
私たちは、まずアロマ検定の教科書を買うことにしました。
大抵の場合、こういう本は2000円位するもので、アロマ検定ももれなく高いものでした。
「趣味でやってるから、受かればいいけどそこまで金は出したくない」
という貧乏根性から、中古の教科書と選別練習用のオイルを探すことにしました。
こういうときにメルカリやヤフオク等の個人売買が活躍します。
あっさりと教科書、検定用のオイルを入手して、夜な夜な夫婦で匂いの嗅ぎあいです。
お互いの匂いを嗅ぎあい、答える・・・
オイルの入った小瓶を嗅ぎあう官能小説のような光景が広がるのです。
教科書については数年前のものでしたが、さほど毎年問題が変わったり、更新されたりするわけではないので、中古のもので十分でした。
1週間に2,3時間程度、気が向いたときに嗅ぎあい、勉強しあいました。(結構雑に・・)
アロマ検定の申し込みと、いざ試験会場へ!
平成30年9月、私は日本アロマ協会のホームページから岐阜会場の試験を申し込みました。
私と妻の2人分。
試験は1級と2級が受験でき、滑り止めで1級を申し込んで、かつ2級の審査をしてくれる併願という方法もできましたが、受験料を1級と2級の両方払い込まなければならず、一人当たり1万円近くなるので、1級の単願受験をすることにしました。
このような趣味の資格に高い金額は出せませんし、落ちた時はまた受ければいいんです。
妻は落ちるかも、と不安がっていましたが、合格率90%近いんでしょ?
受かるように勉強をすればいいだけのことです。
そんな試験に併願をする理由はありません。
受験票は試験の2週間ほど前に郵送で送られてきました。
平成30年11月4日、13時00分会場の14時00分開始。
午前中には2級の試験があったようです。
会場は岐阜市薮田にある岐阜水産会館。
駐車場の記載がありませんでしたので、県庁の駐車場に車を止めました。
試験会場は1階の大会議室で、一応部屋いっぱいに机と椅子が並べられていました。
数えてみると62名の席が用意されていますので、この日の岐阜会場の受験者は62人ということになります。
私たちは開始40分前に到着しており、受験票にも着席は試験30分前と書かれていましたが、30分前の段階で6名分の席が空席でした。
日付を間違えたのか、やむを得ない事情があって受験できないのかな?
試験前に受験の説明を一通り受けました。
そんななか、開始5分前に2名が現れ、全員で58名となりました。
途中退出者が1名いて、最終的な有効受験者は57名でした。
男女比率は女性8割、男性2割程度、年齢層は30歳代が多いように見受けられ、平均年齢は35歳くらいでしょうか。
アロマセラピストを目指す人もいれば、私たちのように夫婦円満を目的とした人、趣味に奥行きを出そうとする人、様々な人がいることでしょうが、皆、目標は検定合格です。
問題用紙、解答用紙が配られ、最初の問題は香り判別テストです。
・・!一つ目は夫婦で嗅ぎあい、わかりやすいと言いながら答えあったイランイラン!
もう一つは!?
なんだ?
なんだろう・・・?
どっちだ??ジャスミン?カモミールローマン?
ああ~、これは分かりにくい、覚えにくいと言っていたやつだ・・・、わからん・・・
カモミールで書いとけぇ~!
・・・・・・・
その後の筆記問題は精油の特性や用法等の問題が半数、精油の歴史や現代社会の用語、方向性、それに絡む精油の位置付け等の問題でした。
歴史や現代社会の用語などについては一般常識的な問題が多数あり、勉強しなくてもできる人はできるでしょう。
ですが、精油の特性などは勉強していなくては分からない問題でした。
これから受験するあなたは、精油の歴史や現代社会の用語よりも、精油の特性、抽出方法、植物分類、用法について勉強することをお勧めします。
試験が終わり、清々しく帰れたのは妻だけで、私は他の試験の勉強もしていたこともあり、合格するか半々、というもやもやした気持ちでした。
2級の併願にしておけばよかったか・・・?しかし、アロマ検定2級なんぞもらっても自分自身の達成感ややったった感は得られないと考え、落ちた時はまた一人で受けよう、と思うのでした。
合格発表とその後の生活
合格発表は日本アロマ協会から郵送による合格通知と認定証が送られてきます。
先述のとおり、私は合否半々の気持ちでした。
平成30年12月9日、ついに日本アロマ協会から通知が送られてきました。
なんか妻と私のとでは封筒の厚みが違う気がする・・・
そういうことね・・・
いいさ、分かってる。
分かってるさ。
そりゃ取り組み姿勢が違ったもん。
努力した者が報われる。
この世界そうじゃなくちゃいけないよ。
何がゲームもテレビも勉強の一つだ?
勉強始めた瞬間に部屋の掃除するとか子供か!もうおっさんやぞ!
いつまで自分を騙し続けてるんだよ・・・・
もっと勉強しておけばよかった・・・。
こんな気持ち、中高の頃、テストの返却を受けた私はいつも考えていました。
そして40歳を超えた今も同じ気持ちに!!
懐かしい!!
自分馬鹿か、人生で何度同じ気持ちを味わっているんだ!!
でも、こんな気持ち味わいたくはないんだ!受かりたいんだ!
夫婦で通知を開く・・・
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・・・・・・・
・・・!?
お・・
おお・・・・・・
まじか・・・・
ご
う
か
く
・・・・・・合格!
そして認定証入り!
厚みの違いはなんだったのか・・・それは自信という感覚が、物質的な厚みの感覚を超越してしまっただけでした。
そういうのってありますよね?
ということで私は現在、全く金にならないアロマセラピストとして匂いを楽しんでいます。
ちょっと興味のわいたあなたは公式ページで試験概要を見てくださいね。
再度おさらいでいいますが、安く本を買って独学で充分です。
楽しんでやればそれでいいんです。
金にならない資格も、目的を定めれば自分自身を豊かにするいいものですね。
次は温泉ソムリエでもいってみるか!