【究極】特別養護老人施設という閉鎖空間の心理状態での苦悩と闇

どうも、夏が近づくにつれケツ汗によって尻湿り気味なkoukiです。

今日は閉鎖された空間の危険性と、閉鎖空間における人間の心理から老人介護施設の闇についてお話したと思います。

閉鎖空間といえば

閉鎖空間の代表と言えば鉄格子の入った精神病院の閉鎖病棟。

閉鎖空間の最たるものです。

私の知人が閉鎖病棟に入っていたことがあります。

その中での出来事についてポツリポツリと語ってくれたことがあります。

閉鎖病棟は文字通り閉鎖された空間であって自分の行きたい所には当然行けません。

その中では自分の立場は最も低い位置で職員の指示に従わざるを得ません。

指示、監督する職員が外の世界と同じ人間であってくれればいいのですが、人間の心理はそうはいきません。

スタンフォード監獄実験をご存知ですか。

何の訓練も受けていない学生を集め、閉鎖空間で看守と囚人に分けられてそれを演じるだけの実験ですが、その実験の結果、人は短期間のうちにその役を演じることなく自然にこなしてしまうという実験です。

そして、普通の学生であったはずの看守役の学生が、非人道的な行為を簡単にしてしまう、というものです。

閉鎖病棟、実験でもないですので、そこで何が起きるのかと言われれば簡単に答えが出ますよね。

中で行われていることが表に出ることは非常に少ないですが、ちょっとした暴力暴言は日常茶飯時で、まれに表に出ることは入所者に対する暴行によって死亡してしまったり、大怪我をした場合に表に出ています。

基本的に表に出ないのは入所者の話がほとんどの場合思い込みによるもの、嘘、又は話の内容に信憑性がないことです。

実際に怪我をして家族にその事を訴えたとしても、第一に話を信じないということもあるでしょう。

仮に本当だったとしても、家族がその話を表に出すほど大きくしないことが多いです。

というのも入所者がその場所に居続ける事を望んでいる家族の思いや、その話を大きくすることで病院から追い出されてしまうのではないかという意識があるからです。

つまり、本当に暴力、非人道的な行為があったとしても、そういったものが表に出ることは非常に稀で、やむを得ない場合のみなのです。

ただ精神病棟については、非難を承知で書かせていただくと、外に出でしまっては社会を震撼させる事件が起きかねない人がいることは事実で、相当な危険性をはらんでいる場合があります。

真面目に働いている職員の方々ばかりだとは思いますし、その多くは事実ではない話です。

ですが、それでもやはり表に出ないところで残念な行為は発覚していないだけで発生しているのです。

閉鎖空間の一つである老人介護施設

一方で、老人介護施設についても認知症などで意思の疎通が難しい人が入所し、外出は自身に害が及ぶことを防ぐために、自由にできない状態であるという点を考えれば閉鎖空間と言えます。

そこで働く介護職の方々は日々大変なご苦労とお仕事をしていることは間違いありません。

排泄介助、入所者からの罵声、意思疎通のできない相手とのコミュニケーション等、家族でも両手を上げてしまう仕事を他人がするわけですから、本当に頭が下がる思いです。

相当な精神的なストレスを抱えながら仕事をしている中で、どうしても非人道的な行為が発生してしまうのです。

介護施設職員は安い給料であることに加え、きつい、汚いという部分を持っていることで本当に人手不足が深刻で、現在国策により外国人介護職員を増やしていますが、全然足りませんね。

正しく考えれば入所者はお客さんです。

同時に手のかかる入所者は、分かってはいても我慢ができない程腹が立つ対象でもあります。

動ける人であれば、物を投げつけてきたり、唾をはきかけ、罵声をあびせてくるといった入所者の職員に対する暴力があるのも事実ですね。

ただ、認知症老人は職員に対して、体力的には抵抗ができる立場ではありません。

また、意識を持って抵抗できる人よりもそれが出来ない方の方が多いのではないかと思いますが、どうでしょうか。

高齢者の暴言

出典:レクリエ

いずれにせよ、本当に大変なお仕事です。

手がかかるだけででなく、言葉のストレス、暴力の危険性も感じることがあるわけですから。

そんな中で、日々ストレスを抱えながら仕事をしていれば、言い返しても意味がないと分かっていながら、言い返してしまう、手をだしかけるということも理解できます。

ですが、直接手を出すとなるとさすがにどんな理由でもまずいです。

入所者の人権を無視したような取り扱いをしようが、人によっては物を言えない場合も多く、その事実が表沙汰になることは極めて稀なケースだと言えます。

仮にものが言えても、精神病院と全く同様で、入所者の話す内容が事実でないことが多いこと、また、それを聞かされた家族等が入所者が長期間順番を待ってやっと入所できた施設から追い出されることを恐れ、大ごとにしない傾向が強いのです。

介護施設の今後

老人介護施設内での人権を無視した行為は今後、確実に増えると言えます。

その理由として、

  1. 介護士という仕事が大変な仕事で、給料が安く深刻な人材不足の職場でありつづける可能性が高いということ
  2. 高齢者の数が今後さらに増え続けるうえ、長寿社会で認知症や要介護状態となる高齢者の数も確実に増えること
  3. 優秀な介護士が転職することにより、未熟な介護士のみが残っていく傾向にあること
  4. 人材不足であることから、これ以上の流出を防ぐため、コンプライアンスを徹底させる強い統制は困難であること

などが挙げられます。

老人介護施設での事件は実際に発生していますし、表に出る数も増えています。

統計をみれば介護施設の事件数は増えていると言えますが、それは以前は表に出なかったものが、透明性が上がって表に出るようになったといえなくもありません。

ですが、表に出るものは本当に氷山の一角であると言えますから、実際は相当な件数が表に出ずに終わっていくと判断できます。

高齢者虐待

にゃんさんによるイラストACからのイラスト

もはやひとつの施設だけの問題ではなく、業界全体の大きな問題だと言えます。

非人道的な行為を防ぐためには、物理的な抑止力と、環境的な抑止力が必要です。

具体的には、施設全てのカメラの設置や、業務の自動化、外国人労働力の全力投入などです。

とても一施設、一会社できることではないのです。

まとめ

今まで社会を支えてきた高齢者の方々が人生の最後の時間を、人として扱われないような状態で幕を閉じていくかもしれない、ということを考えると、こんな寂しいことはありませんよ。

自分の親がそのような目にあって、何も言えず、そのことが原因でないにしろ、やがて死んでいったならば、必死に生きてきた親の人生を知っているがゆえに、深い悲しみ抱かざるを得ません。

今現在介護で働いている方のほとんどが一生懸命やっておられるのは間違いありません。

ですが、発覚していないだけで人権をないがしろにする行為は、やはり日常的にあると考えます。

あなたが家族を閉鎖空間に入れているならば、面倒を見てもらっているという感謝の気持ちを持っているのも理解できます。

ですが閉鎖空間をより良いものにするために 声を上げるということも 今後の社会にとっては大切なことでもあるのです。

統計的なまとめをしているサイト(プロアス)がありますので数字的なものはここで見てください。

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